手力雄神社は館山市大井にあります。718年(養老2年)に舎人親王により創建されました。主祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)で、武勇の神として崇拝され、武士の間では信仰が厚く源頼朝などが戦勝祈願に立ち寄ったと伝えられています。

基本情報
手力雄神社 | 旧郷社 |
住所 | 館山市大井1129 |
電話 | なし |
拝観期間 | 自由 |
拝観料金 | 無料 |
御祭神 | 天手力雄命 (あめのたぢからおのみこと) 天御中主命 (あめのみなかぬしのみこと) 太田命(おおたのみこと) |
創建 | 718年(養老2年)舎人親王 |
御朱印 | なし |
祭礼 | 9月敬老日の前の土日(国司祭) 10月9日(例祭) |
駐車場 | 路肩に駐車します |
トイレ | なし |
アクセス | JR内房線九重駅から徒歩30分 |
手力雄神社のお神輿

手力雄神社は国道128号線から少し入ったところにあります。
国道を曲がりしばらくすると左側に恵比寿神社があります。手力雄神社には駐車場がないので、恵比寿神社の反対側の路肩に駐車します。

恵比寿神社から100メートルほど歩くと手力雄神社入口に着きます。
朱色の両部鳥居が見えます。

「定」が書かれた掲示板

両部鳥居
鳥居の建立は1798年(寛政10年)で、神額には「神力山」(ミタキヤマ)と書かれている。

木々に囲まれた参道は、神聖な雰囲気に包まれている。

参道の先に拝殿が見えてきた。

由緒書の看板

千葉県指定有形文化財
手力雄(たじからお)神社本殿
館山市大井一一二九
昭和五十五年二月二十二日指定
社殿の形式は三間社(さんげんしゃ)流造りといい、神社建築の本殿の形式としては、全国的に多く用いられているものです。
全体に朱塗りが施され、彫刻も極彩色で色どりよく仕上げられています。屋根は現在檜皮葺(ひわだぶき)ですが、元は柿葺(こけらぶき)だったといいます。
この建築の特徴は蟇股(かえるまた)や拳鼻(こぶしばな)、花肘木(はなひじき)・蓑束(みのつか)等の装飾部分の様式で、浮彫様の趣向がこらされた点には中世末の地方的装飾法があり、また手挟(てばさみ)の先端や通肘木(とおしひじき)に各種の地紋彫をしている点は桃山時代の建築装飾の一技法で、二つの装飾技法が入りまじった独特の雰囲気を出しています。地方色のかなり強烈な建築といえるもので、天正十二年(一五八四)に里見義頼が大檀那として造営したときの棟札と時期が一致するものと考えられています。
しかし、向拝(ごはい)の虹梁(こうりょう)や蟇股、木鼻(きばな)彫刻、脇障子や妻飾(つまかざり)などには江戸時代中期の特色を示すところがあり、神社の記録から、元禄十六年(一七〇三)の地震後、宝永六年(一七〇九)に修理・改修が加えられた部分が含まれていることがわかります。昭和十五年m、あでは覆屋(おおいや)のなかにあったため、よく保存がなされています。
平成七年三月二日
千葉県教育委員会
館山市教育委員会
手水舎、1826年(文政9年)の奉納。

御神木と拝殿

狛犬、1883年(明治16年)の奉納。


拝殿

「手力雄大明神」と書かれた扁額

御神木

御神木は市内最大のスギで、昭和47年に館山市の天然記念物に指定。
左側神た拝殿と本殿

本殿(千葉県指定有形文化財)

境内社

拝殿と本殿の周辺は苔むしていて、とても落ち着いた雰囲気です。
国道から近いのにまるで別世界。
近くに、館山城や道の駅グリーンファーム館山があります。
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